こちらは2012年に書いた記事です。
今では個人ブログで月10万PVは当時よりかなり厳しくなってしまいましたが、基本的な考えは変わっていません。
時代の違いを加味しつつ、読んでいただければ幸いです。
私が独自ドメインにてブログを始めたのは2011年2月。
会社を辞めた今でこそブログに時間を割くことができますが、当時は日付が変わる前に帰れればいい方。
終電がなくなってタクシーや始発で帰ることもある、多忙な毎日を送っていました。
当然、帰ってからブログを毎日更新…というわけにはゆかず、週1ペースくらいで書くのが精一杯。
そんな状況の中でも、半年後の2011年7月には、ありがたいことに月間10万PVを達成することができました。
はてブやTwitterによるスパイラルがあったとはいえ、とても嬉しかった。
というわけで、今回は私が実際にサラリーマン時代にどのようにして短期間で月10万PVを達成できたのか、その方法論や考え方を公開。
これから自分のブログをもっと多くの人に読んでほしい、と思っている方は、参考にしてみてください!
① 他人の目を意識したタイトル・文章を心がける
身内に向けて、あるいは自分のための備忘録として書ければOKなのか?それともできるだけ多くの人に読まれたいのか?
もし後者なら、他人にとって読みやすい記事になっているかどうかはまず気にすべきポイント。
もちろん、「タイトルをどうすればより読んでもらえるか?」にこだわるのも当然のことです。
それを放棄して、「いい文章を書けばいずれ読んでもらえるさ」なんて考えるのは思考停止にすぎない。
技術力はすごいんだ!と言ってマーケティングを怠り、結局は売れない製品をつくっているような会社と何ら変わりません。
(もちろん、タイトルだけで中身のないエントリーは論外ですが)
具体的にどう書くのが良い(と思っている)か例を挙げると、
- 読み手が共感できる、具体的なメリットを想像できるタイトル
- 予備知識の無い人にわからない専門用語は避ける、あるいは解説を加える
- 画像や改行、小見出しなどで見やすく
ある意味基本的なことばかり。読んでもらう相手と中身が代わっただけで、仕事のプレゼンや報告書などと一緒です。
② ブログ更新の効率化に労力を惜しまない
多忙な人は、ブログ更新にかけられる時間がとにかくありません。
それなのに、タグ打ちやリンク作成、画像のアップロードなど、記事の中身以外のところで時間をとられていてはさらに時間がなくなってしまいます。
面倒くさくなって、更新が滞る原因にすらなりかねません。
なんでも同じですが、ただのルーチンワークはできるだけ簡略化、自動化を推し進めてしまうのが吉です。
私の場合だと、
- ブログ更新、画像アップロードは専らMarsEdit(良く使うタグは全てショートカット登録)
- スクリーンショットはSkitch
- リンク作成はブックマークレット
- 画像などのリソースはDropboxに置いて、どのデバイスからでもアクセスできるように
- 決まった時間に投稿したいときは、dlvr.itで
(自動投稿はbotっぽいと嫌う方もいるので、お好みで)
などなど、できる限りムダな労力をかけずに済むようにいろいろツールを使っていますし、常に「もっとラクなやり方はないか?」と考えています。
③ 自分にとっての普通が、ブログネタになることを知る
ブログに書く内容のほとんどは、実際のところ自分にとっては普通のことばかりです。
それを「普通のことを書いてもなぁ…」で終わらせるのではなく、「誰かの役に立つかも!」ととりあえず書いてみると、意外と反応があったりするもの。
「自分にとっての普通」は自分でわかっても、「読者にとっての普通」は自分では100%想像はつきません。
実際書いてみないことには、誰に響くかわからないのです。
例えば誰もがレビューしているようなアプリでも、便利に感じるところ、つまづくところ、使用シーンは使用者によって微妙に違うはず。
④ ブログでつながる友人・ライバル・目標を持つ
いくらブログを書きたいと思っていても、特に書く意味を見出せずモチベーションが上がらなければ、忙しい毎日のなかでいずれブログを止めてしまうでしょう。
開始当初、「ブログで多くの人に情報発信して、できれば感謝されたりしたい!」「いずれはブログである程度稼げるようになりたい!」など目標を立てていたとしても、なかなか成果が上がらないと挫けてしまうかもしれません。
そういうときにモチベーションを繋ぎ留めるのは、ブログ仲間やライバル、目標とする人の存在です。
ブログ仲間がいれば、SNS上や実際に会って話しつつ、お互いにアドバイスなり何なりし合って気持ちを新たにすることができます。
ライバルがいれば、「アイツには負けたくない…」という気持ちから、どうすれば勝てるのか、先に目標に到達できるのか、必死で考えるでしょう。
目標とする人がいれば、どうすればそこに近づけるのか、具体的なステップを描きやすくなります。
最初はその人のブログを分析して、マネすることから始めてもいいかもしれません。
ブログは基本的に一人でやる、孤独な作業。
ですがそこにブログでつながる友人やライバル、目標とするブロガーさんがいれば、それが「よしやったるぞ!」というモチベーションの源泉となるのです。
⑤ SNSをフル活用し、リアルなつながりも同時につくる
ただひたすらに書き続けてそれを誰かに発見してもらう…というのでは、なかなか世の中に自分のブログを知ってもらうことができません。
Twitter(X)やFacebookなどのSNSを利用して、更新情報を流していきましょう。
TwitterのフォロワーやFacebookページの「いいね!」を増やしていくことで、よりブログの更新情報を多くの人に知ってもらえる可能性が高まります。
但し、フォローしまくったりお金で買ったりして数だけを闇雲に増やすのはオススメしません。
「相互フォロー歓迎!」的な人をフォローしまくって数だけ増えてもその人は読まないことがほとんどですし、拡散もしにくいでしょう。
有名人や有名ブロガー、ツイートが面白いなどの理由が特にないにも関わらず分不相応にフォロワーが多いと、逆に怪しまれる場合すらあります。
基本的には、ブログやツイートを見てフォローしてくれる自然増に任せるのが良いと思います。
いつも読んでくれる固定読者の方が増えるには時間がかかります。
短期間で結果を出したいなら、はてブ、Twitter、FacebookといったSNSでスパイラルが起き、拡散していくというのがやはり手っ取り早い。
拡散した記事が面白いものであれば、そこからRSS登録してずっと読んでくれる方も徐々に増えていくことでしょう。
⑥ 「このトピックならこのブログだ!」という軸をつくる
「◯◯といえばこの人」といった軸を持つことは非常に有効。
例えば私なら「自炊(本の電子化)」がそれに当たります。
理由は2つ。
1つは、ブログ単位での認知度が上がるから。
SNSなどの登場により、一つのブログを読み続ける人は以前より減り、記事単位で評価されることが多くなっていると個人的には感じます。
そういった中で、「ああ、この人はこの分野に詳しいんだな」と思ってもらうことができれば、その分野に興味のある人は定期的に見に来てくれる可能性が高いです。
逆に、特にそういった印象づけができない場合、1つの記事を読み終わった後そのまま読者になることもなく離脱することが増えると思われます。
2つ目は、自己紹介、他己紹介がしやすくなるから。
例えば私を知っている人であれば、自炊(裁断、スキャンして本を電子化すること)の話題が会話の中に出てくれば「あ、それなら詳しい人いるよ」と私のブログを紹介してくれる確率はかなり高いはず。
特にそういった特徴がない場合、「ブログをやっている人」としか紹介のしようがないため、口コミによる広がりが起きにくい。
ただし、それに縛られる必要はありません。
軸とする話題に関しては詳しく書くにしろ、それに縛られて書きたいことも書けない、ではネタが尽きたり、面白くなくなってきたりするかもしれません。
楽しく続けられることが第一。
詳しく書く話題と、それ以外の話題の良いバランスを、書きながら自分で探ってみるのが良いと思います。
⑦ ブログを止めないことと、工夫しつづけること
「あきらめたらそこで試合終了」。これは何にでも当てはまることだと思います。もちろんブログにも。
何が一番大事かと問われれば、止めずに続けることだと答えます。
但し、それは読まれるブログになるための必要条件であって十分条件ではありません。
ただ書き続けるだけでなく、「タイトルによってどんな反応の違いがあるか?」「どんな記事が読まれやすいか?」と考えながら少しずつ工夫し、書きたいことを書きつつ多くの人に満足してもらえる、そのバランスを探っていく。
そればかり考えるのは疲れてしまいますが、自分で試行錯誤してトライした結果、ページビューが増えたり良い反応がもらえたりすると、ブログを書くのがより楽しくなるに違いありません!
あとがき
ほとんどのブロガーさんにとってブログは仕事ではないので、義務感でやっても続きません。
今回は短期間でページビューを増やすことにフォーカスしましたが、ブログのどこに楽しさを見出すかは人によって違うはず。
書くことで自分の考えがまとまったり、反応がもらえたり、思わぬお小遣いが稼げたり・・・などなど、ブログには楽しめるポイントがたくさん。
その中で自分に合ったポイントを探し、うまく刺激しながら続けていくことができれば、ブログによって自分の生活がもっと楽しくなるはずです!