会社を作るにあたって必須となるのが、法人口座の開設。
最低限1つあればOKですが、おすすめは都市銀行or地方銀行、ネット銀行の2つ口座をつくること。
ネット銀行は便利ですし手数料も安いので、メイン銀行にするのがおすすめ。
一方で、税金の支払いなど一部の手続きができないためそれだけで運用するのは難しい。
都市銀行や地銀は大抵どんな業務でも対応しそれぞれの地域に強いメリットがある一方で、手数料が高額だったりネット関連サービスの利用に別料金が必要だったりというデメリットも。
というわけで、個人でやっているのと同様に普段使いはネット銀行、いざというときに地銀という運用でいくことに決定。
早速、口座をつくってきたのでその手順を紹介します!
まずは地銀(都市銀行)の口座をつくろう
都銀・地銀の法人口座を作りにいく
まず、都市銀行なり会社がある地場の銀行の口座を作りにいきます。
銀行により異なりますが、必要な書類はだいたい以下のとおり。
- 登記簿謄本(履歴事項全部証明書)
- 法人印の印鑑証明書
- 代表印、銀行印
- 認証済み定款
- 代表の身分証明書
履歴事項全部証明書および法人の印鑑証明書は、会社を設立していれば法務局にて取得可。
定款も、設立時に既に公証役場にて認証を受けているはずなのでそれを持参。
身分証明は免許証など普段個人で何らかの手続きをするときに必要となるものと同様です。
代表印、銀行印については事前に作っておきましょう。
私が法人印3種(代表印、銀行印、角印)を作ったときのレポートは以下の記事に書いていますので、ご参考に。
法人印鑑はどこで買うのがおすすめ?会社設立は1本あれば可能だが、3点セットを作っておくとよい
以上を持っていざ銀行へ!
備え付けの口座開設依頼書を提出し、あとは必要に応じて持って来た書類を見せるだけです。
わからなければ、案内の銀行員さんが丁寧に教えてくれるはずなので特に心配いりません。
都銀や地銀のネット口座には手数料がかかる
都銀や地銀をメイン口座にしないのは、ネット口座に口座維持手数料なる謎の費用が発生するのが理由。
たとえば三菱UFJ銀行の法人口座サービス・BizSTATIONであれば1,760円/月、私が会社をつくった福岡の福岡銀行であれば1,430円/月が必要。
大した金額ではありませんが、私の「意味のわからないお金は1円も払いたくない」性分も手伝って、メイン口座にはせずネットバンキングも使わない判断をしました。
ネットバンキングは後述のネット銀行ですればいいので、特に作らなくても問題ありませんしね。
PayPay銀行の法人口座をつくる
PayPay銀行の口座開設を申し込み
次はネット銀行の法人口座開設。
住信SBIはなぜか審査落ちを食らってしまったため、次にPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)での口座開設を試みることに。
口座開設に必要な書類は、以下のページから。
ほとんどは都市銀・地銀の開設時と同様のものがあればOKですが、イレギュラーなのが業務内容の提示。
業務内容がわかるホームページのURL、もしくはパンフレット・チラシ等が必要とのこと。
ホームページといってもこのブログしかないし、パンフやチラシなんて当然まだない。どうしよう。。。
会計士さんに相談すると「業務内容を確認したいだけのはずなので、簡易的なもので大丈夫ですよ」とのこと。
じゃあこれでどうだ!というわけで、業務内容をまとめたWebページをサクッと作ってプリントし、送ってみることに。こんなんでいいんだろうか。
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)は開設できた
後日、無事審査を通過し口座開設されたとの連絡が。よかったよかった。
これからはPayPay銀行さんについていきますっ……!
しばらくすると、キャッシュカード(兼デビットカード)と、見慣れない「ハードウェアトークン」なるものが届きます。写真左のやつですね。
(2016年当時)
これはセキュリティを高めるためにPayPay銀行が採用しているもので、ここに表示されている番号を入力しないと振込などの手続きができないようになっています。
なお、2024年現在は以下のようなカード式になっています。今後も変更があるかも。
無くさないよう、大切に保存しておきましょう。
審査落ちした住信SBIネット銀行、数年後に申し込んだら作れた
創業当時は審査で落とされてしまった、住信SBIネット銀行。
数年後に再度申し込んでみると、あっさり通って口座が作れてしまいました。
ある程度の実績ができたからなんでしょうか?だとすると起業時には誰も口座を作れないことになってしまいますが。。。
なぜ以前落とされたのか、そしてなぜ再審査では通ったのかわかりませんが、ともかく口座開設はできました。
個人でメインに使っているのが住信SBIなこともあり、2024年現在はこちらをメインで使っています。
あとがき
私の会社の場合は給与振り込みや各種支払いなど普段使いにPayPay銀行(住信SBIネット銀行)、必要に応じて福岡銀行という体勢でいくことになりました。
日頃の取引でボディブローのように効いてくる手数料。
ネット銀行を使えばそれが安く済むことが多いので、開設しておくことをおすすめします!