私が今まで受けてきた試験、あるいは友人たちのテスト勉強に対する姿勢やその結果を見ていると、短期間の勉強で結果を出すにはある程度の共通点があることが見えてきました。
私自身テスト勉強は割と得意なほうで、たとえば以下の実績があります。
- 高校3年の10月ごろから勉強して、難関大に合格
- 実質2ヶ月の勉強でTOEICの点数が510→850点にアップ
- 新卒で入ったIT企業で、ITの予備知識ゼロにも関わらず研修中の試験すべてに合格
- FP3級を一夜漬けで合格
振り返ってみると、とにかく効率が悪いと判断した勉強はスパッとやめてなるべく高効率に時間を使うことで、結果が出やすくなっていたのかなという気がします。
今回は、私が見出した「短期間のテスト勉強で合格してしまう人」の共通点を5つ紹介。
仕事における「短期間で結果を出す人」とも近いところがあるかもしれません。
① 達成条件(過去問)を分析してから勉強する
その年が始めてという特別な試験でもない限り、ほとんどのテストには過去問があるはず。
大学入試なら赤本や青本、資格試験でもだいたいは市販の過去問題集があります。
大学の授業の試験であれば対プリが出まわっているでしょう。
それらの過去問は試験の内容、傾向を知るために最も重要なリソースです。
過去問を分析し、合格するための的を射た勉強をできるかがまず第一のポイント。
ただ闇雲に全範囲を勉強するのは、目隠しをして的当てをしているようなもの。圧倒的に効率が悪いです。
『山を登る時 ルートもわからん! 頂上がどこにあるかもわからんでは遭難は確実なんじゃ!』 確実! そうコーラを飲んだらゲップが出るっていうくらい確実じゃッ!
(by ジョセフ・ジョースター)
② インプットではなく、アウトプット中心の勉強をする
ふつうの人は、考えて答えを出すアウトプットをしないと身に付きません。
たとえば教科書を読んだり、ノートを見返すだけでは頭に入ったかどうかわからない。
問題を解いたり、覚えているかどうか書き出してみたりなど、インプット ≦ アウトプットとなるように勉強の計画を立てると良いでしょう。
本当に時間がないときの個人的な荒業としては、
- 全く何も知らない状態でもとりあえず問題に向かう
- 当然わからないので解答を見て覚える
- もう一度問題を解いてみる
・・・の繰り返しが最も手っ取り早く頭に入ります。
ただ漫然と解答を見るだけでは、覚えた気になっただけで実際は頭に入っていないのでダメ。
1で「わからないなりに問題を読んで考える」プロセスを経ているからこそ、2でより深く脳に刻み込まれるんです。
その逆に、例えば「教科書やノートを眺める」などが「インプット中心」の勉強。
効率が悪い上に「わかった気になってしまう」のが最も危険です。
実際に問題をやってみると、わかっていたはずなのに解答を書けない自分に気付くことでしょう。
圧倒的な記憶力があるのならそれでもいいですが、常人にはオススメしません。
③ 他人の勉強法を鵜呑みにしない
思うように成績が伸びなかったり覚えられなくて自信がない人ほど、成功している他人の勉強法をそのまんま鵜呑みにして、さらに迷走する・・・というデフレスパイラルに陥りがち。
他の人とは性格も能力も状況も違うのですから、全く同じことをやってもなかなか自分には合わない場合が多いです。
最初は人真似でもいいですが、徐々に「これは自分に合う、合わない」「こういうやり方が自分にとっては良い」というものが見えてくるはず。
そうやって見えてきた自分の軸をぶらさずに、他の人の良いところ・自分に合ったところだけを取り入れてブラッシュアップしていける人は、たいてい成功・合格しています。
④ 不要なこだわりを捨てる
③とは逆のパターン。
さしたる実績もないのに妙にこだわりを持っていたり、状況やテストの種類・難易度が違うのに過去の成功体験に囚われて自分のやり方に固執してしまう人がいます。
こういった人は、努力はしてもなかなか成果が出ず、最終的に「(合格した人とは)頭の出来が違うからな・・・」「今年は問題の傾向が変わったから・・・」といった自分ではどうしようもない結論に陥りがち。
自分の今までのやり方とは180°違ったとしても、あるいは自分の気に入らないヤツの勉強法だったとしても、良いやり方は即取り入れる柔軟な姿勢こそ、成果を出すためには大事です。
個人的に、この③と④のバランス、つまり「最初は人の真似でも徐々に自分のやり方を確立し、流されすぎないながらも柔軟に良いところを取り入れ洗練していく」ことが短期間で結果を出すための肝ではないかと考えています。
⑤ 人と競い情報交換し、自分のモチベーションに変える
これまでは勉強法についてでしたが、最後はそれを支えるモチベーションの部分。
①〜④までが全て実践できれば話は早いですが、過去問を分析したり、自分のやり方を変えたり、ひたすら問題を問いたり…という結果を出すためのステップはそう楽ではありません。
その楽ではないステップを超えていくためには、やはり競う人、ライバルがいると断然違います。
ライバルは同じクラスや学校の人でも、他の優秀な奴でも、自分でも構いません。
TwitterやFacebookなどのSNS、あるいは勉強の過程をブログに書きつつ探してもよいでしょう。
そういう相手と競い、ときには情報交換しながら切磋琢磨して勉強した人と、誰ともコミュニケーションを取らずに一人黙々と勉強した人。
どちらがより良い結果が出やすいかは容易に想像できるでしょう。
あとがき
今回は「勉強法」というテーマでの記事でしたが、そのうちの多くは仕事にも当てはまることだと思います。
一言で言うと「ツボを押さえて、工夫し競いながら目標に向かう」という感じでしょうか。
もし今回の記事で参考になる部分があれば、ぜひ”今すぐ”実践してみてください。
なお、以上はあくまで個人的な考えです。それこそ③で言ったとおり「私の言うことを鵜呑みにせず」、うまく取り入れて自分なりのベストな勉強法を見つけてみてください。